「わぁ、きれい…!」

夜空に大輪の花が咲く、あの感動的な瞬間。思わずスマホを向けてシャッターを切ったものの、後で写真フォルダを見返してみたら…

「あれ?なんだか真っ暗…」 「花火がブレて、光の線になっちゃってる…」
なんて、がっかりした経験はありませんか?
高価な一眼レフカメラがないと、あの美しさを写真に残すのは無理なのでしょうか。 いえいえ、そんなことはありません!実は、今あなたが手にしているスマートフォンだけで、誰でも簡単に見違えるような一枚が撮れるんです。
この記事では、難しい専門知識は一切不要、すぐに試せる7つのシンプルなコツをご紹介します。今年の夏こそ、思い出を最高の形で残しましょう!
コツ1:【準備の基本】撮る前にレンズを「サッ」とひと拭き
「え、そんなこと?」と思うかもしれませんが、これが驚くほど重要です。
スマホのレンズは、知らず知らずのうちに指紋や皮脂で汚れています。日中の撮影では気にならなくても、夜景や花火のように暗い中で強い光を撮る場合、この汚れが光を乱反射させて、写真全体が白っぽく滲む原因になるのです。
撮影を始める前に、メガネ拭きや柔らかい布でレンズを優しく拭くだけ。これだけで、光がシャープになり、くっきりとした写真になりますよ。
コツ2:【設定のキホン】「夜景モード」を信じてONにする
最近のスマートフォンには、暗い場所でも綺麗に撮影できる「夜景モード(またはナイトモード)」がほぼ必ず搭載されています。これを使わない手はありません!
夜景モードをONにすると、スマホが自動で数秒間光を取り込み、明るくノイズの少ない写真に仕上げてくれます。難しい設定はスマホに任せて、私たちは構図とタイミングに集中しましょう。
コツ3:【失敗しないために】フラッシュはOFF、ズームは使わない
ついついやってしまいがちなのが、この2つ。
まず、フラッシュは絶対にOFFにしてください。スマホのフラッシュが届く距離はせいぜい数メートル。遠くの夜空に打ち上がる花火には全く効果がなく、むしろ手前の人の頭を白く照らしてしまうだけです。
そして、ズームも原則使わないこと。スマホのズームは、ほとんどが画質を劣化させる「デジタルズーム」です。ズームすればするほど、写真は荒く、ノイズだらけになってしまいます。少し遠くても、まずはズームせずに撮影し、後から必要な部分をトリミング(切り抜き)する方が断然綺麗です。
コツ4:【差がつく技】「置きピン」でピントを固定しよう
「花火が上がるたびにピントが合わなくて、シャッターチャンスを逃す…」という悩みを解決するテクニックが「置きピン(AF/AEロック)」です。
花火が打ち上がる前に、遠くにある明るい建物や街灯などを一度タップしてピントを合わせます。そして、そのまま画面を長押ししてみてください。「AF/AEロック」といった表示が出て、ピントと明るさが固定されるはずです。
こうしておけば、スマホが毎回ピントを合わせ直す迷いがなくなり、花火が上がった瞬間にスムーズにシャッターを切ることができます。
コツ5:【撮り逃し防止】「連写モード」で最高の瞬間を捉える
花火が「ヒュ〜」と上がって、パッと開く最高の瞬間。これを一回のシャッターで捉えるのは至難の業です。
そこでおすすめなのが「連写モード(バーストモード)」。シャッターボタンを押しっぱなしにすることで、1秒間に何枚も連続で撮影してくれます。あとから一番綺麗に撮れているものを選べば良いので、撮り逃しの心配がぐっと減ります。
コツ6:【最重要!】とにかくスマホを「固定」する
夜景モードでの撮影は、数秒間シャッターが開いている状態になります。その間に少しでもスマホが動くと、写真はいとも簡単にブレてしまいます。
手ブレを防ぐために、以下のことを意識してみてください。
- 両脇をしっかり締めて、スマホを両手で構える
- 近くの柵や壁、木などに寄りかかって体を安定させる
- 可能なら、小さな三脚やゴリラポッドを使うと最強!
とにかく、体を何かに預けて安定させることが、クリアな写真を撮るための最大の秘訣です。
コツ7:【奥の手】動画やLive Photosからベストショットを切り出す
「どうしても上手く撮れない!」という時の最終手段です。
iPhoneなら「Live Photos」をONにして撮影してみましょう。写真の前後1.5秒が短い動画として保存されるので、後から編集画面で一番綺麗に花火が開いている瞬間を選んで、キー写真として保存できます。
また、最初から高画質設定(4Kなど)で動画を撮影してしまうのも一つの手です。動画を再生しながら、決定的瞬間でスクリーンショットを撮れば、ブレの少ないベストショットが手に入りますよ。
まとめ:大切なのは準備と固定!
いかがでしたか?7つのコツをもう一度おさらいしましょう。
- レンズを拭く
- 夜景モードをON
- フラッシュOFF、ズームしない
- 「置きピン」でピントを固定
- 「連写」で撮り逃さない
- スマホをとにかく固定する
- 動画やLive Photosも活用
たくさんコツを紹介しましたが、特に大切なのは**「①レンズを拭く」という事前準備と、「⑥ブレないように固定する」**ことです。これだけでも、写真のクオリティは劇的に向上するはずです。
さあ、これで準備は万端! 次の花火大会では、このテクニックを使って、あなただけの感動的な一枚を撮ってみてくださいね。そして、最高の思い出をみんなに自慢しちゃいましょう!
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